ハウスメーカーを選ぶとき、どうしても気になるのは、お金のこと
その中でも、コストの比較によく指標とされるのは、坪単価です
【坪単価】
=【家1棟にかかる金額】÷【その家の施工面積(坪)】
坪単価は、建物1坪当たりにかかる金額のことを表します。
同じ金額の家でも、家の大きさが大きくなれば、坪単価は下がるという計算です。
この【坪単価】を比較することで、ハウスメーカーを高級メーカーであるとか、ローコストとか格付けするのに役立ちます。
一般的に大手ハウスメーカーが高級といわれるのは、この坪単価が高いことが理由です。
じゃあ、どのメーカーが1位なの?
この記事では、
最新の大手ハウスメーカーの坪単価ランキング
を紹介します。
これから、ハウスメーカーを決めるという方に、この情報が参考になれば嬉しいです。
インスタグラムでも、関連した投稿をしています。
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最新ハウスメーカー坪単価ランキング
最新の大手ハウスメーカー坪単価ランキングは、2019年度版が最新です。
住宅産業新聞(2020年6月25日掲載分)に、各ハウスメーカーの最新の平均単価と平均建築面積が掲載されているので、参考に順位をまとめました。
さらに各メーカーの最近の坪単価の前年比を詳しくみていきましょう。
第1位 住友林業 101.44万円
住友林業といえば、木造建築のリードカンパニーです。住宅だけでなく、木のぬくもりを活かした空間づくりを得意としております。
2019年の坪単価は100万円を超える、101.44万円 となりました
わたしも実際で住友林業で建築しましたが、坪単価は100万円近くなってしまいました。
関連記事では、実際に住友林業でのおうちづくりにかかった金額を暴露しています
本当は言いたくないけど、見てほしい記事!!
第2位 三井ホーム 100.63万円
三井ホームはツーバイフォー工法のリーディングカンパニーです。
専門のインテリアコーディネーターが手がける内装づくりは、他のメーカーより優れたデザイン力を誇ります。
2019年の坪単価は、坪単価100万円を超える結果となりました。
クリニックなど、お医者様が好んで建築している事例から、高級イメージがあるので納得の金額ですね
第3位 ヘーベルハウス 99.21万円
ヘーベルハウスは旭化成ホームズの住宅ブランドのこと。
『比類なき壁』というキャッチフレーズ通り、頑丈な構造をもつ住宅が特徴です。
2019年の坪単価は99万円と、100万円をギリギリ超えない金額となりました。
近年は、大雨や、川の氾濫など災害が多いので、頑丈な家をそれだけで、生活に安心感を与えてくれますね。
第4位 積水ハウス 95.89万円
『うちに帰れば〜、積水ハウス〜』のCMでおなじみ積水ハウスの戸建て住宅着工棟数は、2019年度も1位でした。
積水ハウスといえば、誰でも知っているというくらい、ブランド力があります。
その坪単価は95万円を超えるほどの高級ブランドになっています。
最新の着工棟数ランキングを見る方はこちらからみることができます。
2020年はついに、積水ハウスが追い抜かれるかも!?
第5位 ダイワハウス 95.01万円
ダイワハウスは、住宅業界最大手メーカーの1つです。
集合住宅や企業向け建造物の総販売戸数のトップとなっていますが、近年、戸建て住宅はやや減少傾向にあります。
坪単価は95万円付近であり、積水ハウスを追随するハウスメーカーです。
第6位 セキスイハイム 87.00万円
セキスイハイムは、名前こそ積水ハウスと似ていますが、会社名『積水化学工業』が手掛ける住宅ブランドです。
『あったかハイムが待っている!』のCMでおなじみですね。
鉄骨住宅を得意とし、住宅の骨組みを工場で生産しているため、短納期かつ高品質で建築ができることが特徴です。
第7位 パナソニックホームズ 86.43万円
パナソニックホームズは、家電メーカーのパナソニックが手掛ける住宅ブランドです。
最近では、業界初の万一の地震による建て替え保証『地震あんしん保証』を提案するほど、耐震性にこだわっています。
第8位 ミサワホーム 81.62万円
ミサワホームといえば、『蔵のある家』が有名です。
屋根裏を収納スペースにすることで、小さな家でも大きな収納を作り出すことができます。
大手ハウスメーカーの中でも、坪単価としては、やや低い傾向にありますね
第9位 ヤマダホーム 55.38万円
ヤマダホームズは、家電量販店大手ヤマダ電機が手掛ける住宅ブランドです。
近年ローコストメーカーで有名なレオハウスを吸収することで、勢いのあるローコストメーカーの一つです。
2019年の坪単価は約55万円となり、大手ハウスメーカーと比較すると、かなり金額が低く見えます。
高級志向により、坪単価は上昇傾向にある
近年の住宅価格は、年々上昇を続けており、ついに 坪単価100万円を超えるメーカー も当たり前になる時代に突入しました
その一方で、住宅着工棟数は年々減少傾向にあり、企業も一棟あたりの利益を確保するため、住宅の高級路線化が加速しています。
最新ハウスメーカーの着工棟数ランキングについては、別記事にまとめています。
高級路線のメーカーだけでなく、ローコストメーカーも、商品ラインナップにプレミアムモデルを追加するなど、住環境にお金をかける方が増えてきています。
もしも住宅購入を検討しているのであれば、早めの計画をおすすめします。
ローコストメーカーは、プレミアムモデルをラインナップ
ローコストメーカーの最大のセールスポイントは、低価格で住宅を購入できることです。
住宅ローンを組むことで、月々の支払いを抑えることはできますが、建物価格のコストが下がることは、とても魅力的に感じます。
しかし近年では、ローコストメーカーでも、商品にプレミアムモデルを追加するなど、1棟あたりの単価を上げようしています。
- タマホーム…大安心の家 Premium
- ヤマダホームズ…スーパーフル装備住宅
ローコストメーカーの代表格である、タマホームでは【大安心の家 Premium】という商品をラインナップ標準で軒を長くしたり、ハイドアを採用していることが特徴です。
最近勢いのあるヤマダホームズでは、【スーパーフル装備住宅】という、家具・家電をセットにした、すぐに住み始められる商品を販売しています。
坪単価は年々上昇傾向であったが、2020年は下がると予想
先ほど見たデータを見てみると、掲載されている9社のうち、7社が前年よりも高い坪単価となっています。
これは、
- 住宅建材価格高騰
- 人件費の高騰
- グレードの高い設備の人気上昇
などが様々な要因が影響しています。
特に2017〜2019年頃は、東京オリンピックを控えた建築ラッシュにより、建材の不足や職人の手が足りないくらいとされていました
しかし現在はコロナウイルス感染症の対策のため、住宅業界が大きく変化しようとしています。
- メーカーの受注が大きく減少、業績回復のために、以前よりも値引きを増額したりして、受注を取ろうとする
- 戸建て住宅ニーズの増加、テレワークに対応した家にするため、建築面積が増える
など、建物価格は下がり、建築面積が増えるために、坪単価が下がるのではないかと予測できます。
2020年ハウスメーカー坪単価ランキングのまとめ
ハウスメーカー坪単価ランキングについて、2019年度は住友林業が第1位でした
しかし2020年度は、住宅業界の動向が大きく変わろうとしており、参考にするべきポイントは3つです。
- 2017〜2019年までは、坪単価は年々上昇傾向
- 2020年は坪単価減少する可能性はあるが、住宅にかかる費用は変わらないと予想
- 1棟あたりの利益性を上げるため、各社プレミアムモデルを追加
今後は家づくりの考え方が変わってきそうですね
関連する情報として、ぼったくりハウスメーカーについて、客観的なデータから考察をまとめています。
ぼったくりと感じやすいメーカーは、なんとあの 積水ハウス でしたよ。
すみトマトがこんなステキな家に住み始めたのは26歳からでした。
若くしておうちづくりができたのは、決して収入が高かったわけではなく、コストダウン法を駆使できたからです。
もしもおうちづくりで予算オーバーになりそう!という方は、わたしが実践したコストダウン法を参考にしてくださいね