最新ハウスメーカー着工棟数ランキング 2020年は王者積水ハウス陥落の可能性

着工棟数ランキング

着工棟数が多いメーカーって、人気があって、なんだかよさそうだけど、、

そもそも、ハウスメーカーの着工棟数って、多いほうがいいの?

個人的には、着工棟数が多いほうが、口コミが多いなど、メリットを感じます。

  • 建築棟数が多いという実績は、それだけ家づくりの経験が多いということ
  • 工事の件数が多いので、トラブルの件数は増えるが、少なからず改善しているということ
  • 口コミが多く、先輩方の意見を参考にできる
  • 住宅設備を大量仕入れすることで、コストダウンし、割安に設備導入ができる
  • 極論、年間建築棟数が0棟のメーカーに依頼する方はいない
  • メーカーの規模によっては、工事の質が落ちるリスクがある
  • キャパオーバーの受注により、突貫工事になる可能性はゼロではない
  • 満足度ランキングでは、着工棟数が多いメーカーが上位というわけではない
https://sumitomato.com/wp-content/uploads/f568217ea5135e6d3773f9c499a4b178.png嫁トマト

じゃあ、どのメーカーが1位なの?

これまでは、年間着工棟数はランキング1位は積水ハウスでした

しかし2020年から、王者・積水ハウス時代が崩壊するかもしれません。

この記事では、

  • 最新のハウスメーカー着工棟数ランキング
  • 2020年住宅業界を取り巻く4つのポイント

を紹介します。

これから、ハウスメーカーを決めるという方に、この情報が参考になれば嬉しいです。

インスタグラムでも、関連した投稿をしています。

最新ハウスメーカー着工棟数ランキング

最新の大手ハウスメーカーランキングは、2019年度版が最新です。

住宅産業新聞(2020年6月25日掲載分)に、各ハウスメーカーの最新の着工棟数ランキングが掲載されているので、参考に順位をまとめました。

さらに各メーカーの最近の着工棟数の推移を詳しくみていきましょう。

第1位 積水ハウス 13,252棟

1位積水ハウス

『うちに帰れば〜、積水ハウス〜』のCMでおなじみ積水ハウスの戸建て住宅着工棟数は、2019年度も1位でした。ここ数年は、僅かな増減を繰り返していますが、ほぼ横ばいです。

積水はハウスの戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
201913,252109%
201812,15891.5%
201713,294100.9%
201613,17696.8%
201513,61289.2%

第2位 セキスイハイム 10,200棟

2位セキスイハイム

セキスイハイムは、名前こそ積水ハウスと似ていますが、会社名『積水化学工業』が手掛ける住宅ブランドです。

『あったかハイムが待っている!』のCMでおなじみですね。

鉄骨住宅を得意とし、住宅の骨組みを工場で生産しているため、短納期かつ高品質で工事ができることができることが特徴です。

セキスイハイムの戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
201910,200100%
201810,200103.2%
20179,880103.3%
20169,560101.6%
20159,41093.0%

第3位 ヘーベルハウス 9,111棟

3位ヘーベルハウス

ヘーベルハウスは旭化成ホームズの住宅ブランドのこと。

『比類なき壁』というキャッチフレーズ通り、頑丈な構造をもつ住宅が特徴です。

近年の着工棟数をみると、2018年度から年間10,000棟を下回り、減少傾向が続いています。

ヘーベルハウスの戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
20199,11192.5%
20189,84897.7%
201710,07699.8%
201610,09796.9%
201510,42298.4%

第4位 ダイワハウス 7,983棟

4位ダイワハウス

ダイワハウスは、住宅業界最大手メーカーの1つです。集合住宅や企業向け建造物の総販売戸数のトップとなっていますが、戸建て住宅着工棟数は減少傾向にあります。

ダイワハウスの戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
20197,98391.6%
20188,71694.5%
20179,22799.4%
20169,28699.5%
20159,33296.4%

第5位 住友林業 7,738棟

5位住友林業

住友林業といえば、木造建築のリードカンパニーです。住宅だけでなく、木のぬくもりを活かした空間づくりを得意としております。

近年は、増減を繰り返しておりますが、全体的に減少傾向にあります

住友林業の戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
20197,73897.9%
20187,900100.5%
20177,86493.7%
20168,390101.5%
20158,26591.7%

第6位 ミサワホーム 6,107棟

ミサワホームといえば、『蔵のある家』が有名です。屋根裏を収納スペースにすることで、小さな家でも大きな収納を作り出すことができます。

ミサワホームの戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
20196,10793.8%
20186,50894.5%
20176,88595.0%
20167,24796.0%
20157,54990.1%

第7位 パナソニックホームズ 4,268棟

パナソニックホームズは、家電メーカーのパナソニックが手掛ける住宅ブランドです。

最近では、業界初の万一の地震による建て替え保証『地震あんしん保証』を提案するほど、耐震性にこだわっています。

パナソニックホームズの戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
20194,26883.4%
20185,120100.6%
20175,09088.6%
20165,747103.4%
20155,55695.9%

第8位 トヨタホーム 4,112棟

トヨタホームは自動車メーカーの豊田自動車のグループ会社です。

TOYOTAのお膝元であす愛知だけでなく、トヨタグループの生産拠点のある地域では、人気をみせています。

トヨタホームの戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
20194,11295.7%
20184,30891.8%
20174,69195.6%
20164,908106.6%
20154,612104.2%

第9位 三井ホーム 3,481棟

三井ホームはツーバイフォー工法のリーディングカンパニーです。専門のインテリアコーディネーターが手がける内装づくりは、他のメーカーより優れたデザイン力を誇ります。

三井ホームの戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
20193,481100.8%
20183,452
20173,16295.2%
20163,32090.3%
20153,67694.3%

第10位ヤマダホームズ 2,483棟

ヤマダホームズは家電量販店のヤマダ電機が手掛けるハウスメーカーです。最近、ローコストメーカーであレオハウスとグループとすることで、その規模を拡大中

着工棟数も増加傾向であることから、勢いにのるメーカーです。

ヤマダホームズの戸建て着工棟数の過去5年間の推移

年度着工棟数前年比
20192,483117.0%
20182,122102.5%
20171,04892.3%
20161,13578.5%
20151,44696.1%

2020年の着工棟数ランキングの4つのポイント

これまで、何年もの間、着工棟数No.1に輝いてききたのは、積水ハウスででした。

しかし近年、状況が変わりつつあり、積水ハウスの王者の座から転落しそうな状況になっています。

2020年には、住宅業界の動きが変わる状況として、注目すべきポイントは4つあります。

  • プライム・ライフ・テクノロジーというハウスメーカー3社提携が発足
  • 一条工務店の建築棟数が急上昇中である
  • 満足度ランキングは、建築棟数とは一致しない
  • コロナウイルスの影響で、建売住宅、ローコストメーカーの需要が増加

プライム・ライフ・テクノロジーズ3社を合計すると、業界1位となった

プライム・ライフ・テクノロジーズ(Prime Life Technology) とは、トヨタ自動車・パナソニックの2社が出資して設立された会社です。

トヨタ自動車が得意とするモビリティサービスと、パナソニックが得意とする「くらし」への提案力を融合させて、新たな価値の創出を目指すことを目的としています。

ハウスメーカーでは、

  • ミサワホーム
  • パナソニックホームズ
  • トヨタホーム

の3社がグループ会社として属しており、合計した着工棟数は、第1位の積水ハウスを超えるほどになってきています。

プライム・ライフテクノロジーは、まだ設立して間もないので、大きな動きは見せておりませんが、今後は共同して、住宅設備の性能向上や、コストダウン等に力を入れていくことになるでしょう。

一条工務店の建築棟数が急上昇

一条工務店は、『家は性能』というキャッチフレーズにしているほど、標準仕様でも性能にこだわった家づくりを提供しております。

テレビCMを放映しないので、馴染みは少ないかもしれませんが、住宅展示場には必ずといっていいほど見かけるハウスメーカーです。

名前にこそ、”工務店”が入っておりますが、その規模は大手ハウスメーカーと同程度

一条工務店は、非上場のメーカーであり、正確なデータは不明ですが、2018年度の着工棟数では、積水ハウスを超えた!というデータがあるほどです。

近年、家づくりの情報が、ネット上で簡単に入手できるようになりました。

一条工務店のブログ数やインスラグラムのハッシュタグ数は、どのハウスメーカーよりも多いという人気ぶりです。

ブログ村登録数ランキング(2020年7月現在)

順位ハウスメーカー名すまいブログ村登録数
1位一条工務店1244人
2位住友林業610人
3位積水ハウス356人

ハッシュタグ数ランキング(2020年7月現在)

順位ハウスメーカー名ハッシュタグ数
1位一条工務店26.3万
2位積水ハウス9万
3位住友林業6万

特に、住宅ローン金利の低下を理由に、20代や30代の若者でも一軒家が、手に入りやすくなっているため、SNSでの人気を後押ししています。

満足度ランキングと建築棟数ランキングは一致しない

注文住宅顧客満足度ランキングというものを、オリコンが発表しております。

このランキングによれば、近年はスウェーデンハウスが連続1位、ヘーベルハウスが第2位を獲得しております。

着工棟数と比較すると、この満足度は一致していないことがわかります。

つまり、着工棟数が多いメーカーに依頼すると、必ず満足ができる家ができるとは限りません、

自分に合ったメーカーに依頼することが、大切です。

コロナウイルスの影響で、建売住宅・ローコストメーカーの需要が増加

2020年は、新型コロナウイルスの影響により、人々が考える住宅のあり方が変わろうとしています。

これまで必要最低限のくらしや持たない暮らし、ミニマリストが流行っていましたが、

  • テレワークの増加に伴い、書斎やワークスペースの需要が増える
  • 子供が遊ぶスペース・プレイルームなど

贅沢なものと考えられていたものが、必要なものと見つめ直されています。

これらのものを手に入れるために、コストをできるだけ抑えたローコストメーカーや、建売住宅など需要が増えてきています

実際に、お手頃価格で戸建てを手に入れることができることをコンセプトとした、オープンハウスというハウスメーカーのアンケート調査によれば、在宅ニーズが顕在化しているという結果があります。

戸建て住宅の需要増を受け、コロナ禍にもかかわらず、決算予想が増加傾向になっています。

2020年ハウスメーカー着工棟数ランキングのまとめ

ハウスメーカー着工棟数ランキングについて、2019年度は積水ハウスが第1位でした

しかし2020年では積水ハウスが王者の座から降りることになるかもしれない、4つポイントについて説明しました。

2020年注目すべき4つのポイント
  • プライム・ライフ・テクノロジーというハウスメーカー3社提携が発足
  • 一条工務店の建築棟数が急上昇中である
  • 満足度ランキングは、建築棟数とは一致しない
  • コロナウイルスの影響で、建売住宅、ローコストメーカーの需要が増加
https://sumitomato.com/wp-content/uploads/992278ccd6be4fb81d8b22e3dcff9fc0.pngすみトマト

今後は家づくりの考え方が変わってきそうですね

関連する情報として、ぼったくりハウスメーカーについての考察をまとめています。

ぼったくりと感じやすいメーカーは、あのメーカーでしたよ。

おうちづくりのコツ

すみトマトがこんなステキな家に住み始めたのは26歳からでした。

若くしておうちづくりができたのは、決して収入が高かったわけではなく、コストダウン法を駆使できたからです。

もしもおうちづくりで予算オーバーになりそう!という方は、わたしが実践したコストダウン法を参考にしてくださいね

すみトマト

すみトマト

20代で住友林業の平屋を建てました。
暮らしこと、住まいのことについての情報を発信していきます。
職業:会社員
好きなもの:無印良品、Disney映画、とまと

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